三陸国際芸術祭2021 縦

三陸国際芸術祭

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Ⅰ 令和3年度日本博主催・共催型プロジェクト 三陸国際芸術祭 縦

1 『鉄路を彩る』井上信太と三鉄ラッピング大作戦!!〜マグネットでかざっちゃおう!〜  

三陸沿岸地域の久慈市・宮古市・大船渡市に講師として美術家の井上信太氏を招へいし、地元の高校生とも連携しワークショップやアウトリーチを行い、ラッピング車を製作。ラッピング車両は、2022年8月まで1年間運行しました。

1. 三鉄車両ワークショップ
久慈市・宮古市・大船渡市の小学校・支援学校の児童を対象とした公募美術ワークショップを開催。『カラフル・マグネット』では、児童が井上信太氏とともに街や地域の魅力等を描いたラッピング用マグネットを制作し、『三鉄をいろどる』では、制作マグネットを車両の外装に貼りラッピングデザイン案を作成しました。
<開催概要>
期間:2021年7月3日(土)〜11日(日) 
講師:井上信太 氏(美術家)
スタッフ :36名 (久慈市、宮古市、大船渡市の高校生(美術部))
【久慈市開催】 
①『カラフル・マグネット@久慈市』  
日時・場所:7月3日(土)10:00-12:00|YOMUNOSU 多目的室|参加児童:22名
②『三鉄をいろどる@久慈市』
日時・場所:7月3日(土)14:00-16:00|三陸鉄道久慈駅・YOMUNOSU|参加児童:27名
【宮古市開催】 
①『カラフル・マグネット@宮古市』 
日時・場所:7月4日(日)10:00-12:00| 陸中ビル 大ホール|参加児童:20名
②『三鉄をいろどる@宮古市』
日時・場所:7月4日(日)14:00-16:00|三陸鉄道宮古駅車庫|参加児童20名
【大船渡市開催】①『カラフル・マグネット@大船渡市』 
日時・場所:7月11日(日)10:00-12:00|カメリアホール|参加児童:20名
②『三鉄をいろどる@大船渡市』
日時・場所:7月11日(日)14:00-16:00|三陸鉄道盛駅・カメリアホール|参加児童:20名

2.アウトリーチ  
久慈・野田・宮古の学童保育・幼稚園を訪問し、ワークショップと同様車両ラッピング用のマグネットを制作。
期間:2021年6月29日(火)〜7月6日(火)
講師:井上信太 氏(美術家)   
アシスタントスタッフ:2名
【学童保育・幼稚園への訪問】
①6月29日(火)   久慈市長内学童保育所わんぱくクラブ  参加児童37名
②7月 1日(木)  久慈市小久慈学童たんぽぽクラブ    参加児童34名
③7月 1日(木)  久慈市大川目学童根っこクラブ     参加児童11名
④7月 2日(金)   野田村生涯学習センター多目的ホール  参加児童 3名
⑤7月 5日(月)  宮古市小百合幼稚園          参加児童29名
⑥7月 6日(火)  宮古市山口学童の家          参加児童29名
【高校生との連携】
①岩手県立久慈東高等学校 美術部13名
②岩手県立宮古高等学校  美術部 5名
③岩手県立大船渡高等学校 美術部18名

3.車両運行
運行期間:2021年8月9日(月・祝)〜2022年8月頃 

2『鉄路を彩る』三人の三陸 

三陸沿岸に3人の写真家を招聘。震災から10年を迎えた2021年、三者三様に三陸との関わりをもってきた写真家が、それぞれの視点から三陸の生活・文化・自然等を体験・撮影し、写真作品・制作インタビュー動画等を三陸鉄道車内に展示しました。

1.写真家:浅田政志・石川直樹・田附勝 (五十音順)

2.撮影概要
【浅田政志 「野田村再訪」】
東日本大震災直後、野田村にて写真洗浄と返却プロジェクトに携わった浅田政志が10年たった野田村を再訪。小・中学校を訪ね写真作品を製作しました。
<作品製作>   
野田小学校(6作品) 撮影期間:10月19日(火)~21日(木)
野田中学校(6作品) 撮影期間:10月12日(火)~20日(水)参加人数:270名
【石川直樹 「みちのく潮風トレイルを歩く」】
みちのく潮風トレイルを歩き旅するプロジェクト。八戸の蕪島をスタートに三陸沿岸を歩き、そこで出会う風景や生活を撮影しました。
<作品製作>  みちのく潮風トレイル 撮影期間:5月〜12月 参加人数:1名
【田附   勝 「三陸の芸能」】
三陸の芸能に焦点をあて、芸能団体等を撮影しました。今年度本芸術祭のビジュアル写真として使用しました。
<作品製作>  宮古市竜神崎  撮影期間: 5月29日(土)・30日(日) 参加人数:11名

3.展示
<三人の三陸 三鉄ART GALLERY>
期間:2022年1月15日(土)~3月31日(木)
 浅田政志 編 1月15日(土)~2月5日(土) 
 田附 勝 編 2月10日(木)~3月3日(木) 
 石川直樹 編 3月10日(木)~3月31日(木)
場所:三陸鉄道車両内

3 『土地を彩る』シリーズ三陸の芸能

三陸各地の芸能が登場する催事について、15件(うちコロナ禍で8件が中止)の最新情報を、ホームページにおいて日英2ヵ国語で広く紹介しました。

1 お盆の時期に行われる祭礼(八戸市)
日程・場所:2021年8月14日(土)、15日(日)
ナイモナイモ|8月14日(土)/福昌寺境内 雨天中止
墓獅子|8月15日(日)/鮫町浮木寺墓地
出演団体:墓獅子・・鮫神楽連中 

2 櫛引八幡宮秋季大祭(八戸市) 関係者のみ
日程・場所:2021年9月20日(月)~22日(水)/櫛引八幡宮 
出演団体:遠野南部流鏑馬保存会、八戸市文化協会、八戸市弓道協会、舘民謡保存会
出演団体数:4団体  参加人数:12名

3 岩泉町郷土芸能祭(岩泉町)  町民限定
日程・場所:2021年11月7日(日)/岩泉町民会館
出演団体:大川郷土芸能愛護少年団、岩泉鹿踊保存会、釜津田鹿踊り育成会、救沢念仏剣舞保存会、        中野七頭舞保存会、向町さんさ踊り保存会
出演人数:78名  参加人数:378名

4 津軽石郷土芸能祭(宮古市)
日程・場所:2021年11月28日(日)/津軽石公民館 
出演団体:栄通り太鼓、津軽石新町太神楽、法の脇獅子舞、山田境田虎舞、根井沢剣舞、津軽石さんさ踊り
出演人数:120名  参加人数:250名

5 みやこ郷土芸能祭(宮古市)
日程・場所:2022年3月6日(日)/宮古市民文化会館
出演団体:黒森神楽保存会、末角神楽保存会、澤目獅子保存会、花輪鹿子踊り保存会
出演者数:69名  参加人数:202名

6 山田町郷土芸能祭(山田町)
日程・場所:2021年11月28日(日)山田町中央公民館
出演団体:山田境田虎舞保存会、八幡大神楽保存会、愛宕青年会八木節、織笠八木節愛好会、
山の内剣舞保存会、大沢虎舞、長内七福神
出演者数:109名  参加人数:459名

7 三陸大槌町 郷土芸能かがり火の舞  8・9月中止
日程・場所:2021年4月~9月までの第2・第4土曜日/小鎚神社
参加人数:1,022名

<中止>八戸えんぶり(八戸市)、階上早生えんぶり祭り(階上町)、階上町南部芸能発表会(階上町)、田野畑村芸能フェスティバル(田野畑村)、七頭舞の里おもと鮭まつり(岩泉町)、川井郷土芸能祭(宮古市)、大槌まつり(大槌町)、黄金けせん!民俗芸能大祭part6(大船渡市)

4 『未来を彩る』シアタープロジェクト

三陸の劇場を舞台に、芸能実演の他『未来を彩る』をテーマとし三陸の文化発信を行いました。

1.シアタープロジェクト大船渡
シアタープロジェクト大船渡では、「みんなのまつりを、みんなでつくる」をテーマに子どもたちを対象とした美術とダンスのワークショップ、「赤澤鎧剣舞」の演舞・ファッションショーの他、三陸の子どもたちとつくりあげた三鉄鉄道のアートラッピング車両完成への軌跡動画を上映しました。
日程:2021年 8月8日(日)〜8月9日(月・祝)
場所:リアスホール(大船渡市) マルチスペース
①プログラム1  不思議な洋服づくりとダンスのワークショップ
日時:2021年8月8日(日)13:00~16:00
場所:リアスホール マルチスペースおよびアトリエ
講師:井上信太 氏(美術家)、磯島未来 氏(振付家・ダンサー)
参加人数:11名
②プログラム2 『みんなでつくる、みんなのまつり』
日時:2021年8月9日(月・祝)13:30〜
場所:リアスホール マルチスペース
出演:赤澤芸能保存会 42名、ファッションショー出演児童 11名
参加人数:80名

2.シアタープロジェクト宮古
シアタープロジェクト宮古では、震災から10年の三陸への視点をテーマに、三人の写真家によるトークセッションと、みやこ郷土芸能祭にて芸能の紹介を行いました。
日程:2022年3月5日(土)・6日(日)
場所:宮古市民文化会館
出演:浅田政志、石川直樹、田附勝(五十音順) 3名
①トークイベント『三人の三陸』
震災から10年。2021年三人の写真家を招聘し、三陸を舞台に写真を撮影しました。1月から3月にかけて三陸鉄道車内に展示。三者三様の三陸との接点や、三人の視点からみた今の三陸や今回の撮影の裏側を語りました。
日時:2022年3月5日(土)15:30~17:00
場所:宮古市民文化会館 大ホール
出演:浅田政志、石川直樹、田附勝 (50音順)
②第13回みやこ郷土芸能祭
日時:3月6日(日)13:30〜17:00
会場:宮古市民文化会館 大ホール
出演団体:黒森神楽保存会、末角神楽保存会、澤目獅子保存会、花輪鹿子踊り保存会
出演者数:69名  参加人数:202名


3.シアタープロジェクト八戸
シアタープロジェクト八戸では、これまでの10年とこれからの10年をテーマに、三陸国際芸術祭を振り返りながら、これからの三陸の可能性を模索するシンポジウムを行いました。
日程:2022年3月13日(日)
場所:八戸ポータルミュージアム はっち
①オープニングパフォーマンス
時間:12:30~13:00
出演:鮫神楽(八戸市)9名
参加人数:45名
②シンポジウム
第一部 『芸能が生まれる地~郷土芸能とアーティストの出会いから~』
時間:13:00~14:30
出演:磯島 未来(振付家・ダンサー) 
   チェ・ジェチョル(韓国太鼓演奏家)
   畑中 大河(鮫神楽連中)
   原 瑞希(鮫神楽連中)
進行:小岩秀太郎(公益社団法人全日本郷土芸能協会 常務理事)
参加人数:37名
第二部 『三陸国際芸術祭と創造的な復興について~これまでの10年とこれからの10年を考える~』        時間:15:00~16:30
出演:吉本 光宏(ニッセイ基礎研究所 社会研究部研究理事)
   武田 康孝(独立行政法人国際交流基金アジアセンター)
   井上 智治(一般財団法人カルチャー・ヴィジョン・ジャパン代表理事)
   佐藤 範一(NPO法人ジャパン・コンテンポラリーダンス・ネットワーク理事長)         進行:坂田 雄平(NPO法人いわてアートサポートセンター 宮古市民文化会館プロデューサー)        参加人数:20名

シアタープロジェクト大船渡
「みんなでつくる、みんなのまつり」
ファッションショー
シアタープロジェクト宮古
トークイベント「三人の三陸」
シアタープロジェクト八戸
シンポジウム第一部

Ⅱ 三陸×アジア 芸能交流プログラム

1 「ふえLab」

民俗芸能になくてはならない“竹笛”をテーマに、アジア各地の同異の文化で育まれた旋律やリズムを披露し習い合い、一つの舞台作品を創出しました。アジアの芸能団体とはオンラインで交流し、同プログラムの交流成果発表として、創出した舞台作品『髪長姫』を実演しました。同作品は東京2020 NIPPONフェスティバル共催プログラムとして世界に発信しました。

開催日程:2021年5月下旬〜9月12日(日)
開催場所:宮古市民文化会館、大槌町文化交流センター おしゃっち、陸前高田市民文化会館 奇跡の一本松ホール
(1)出演団体 
・シルバーベル ダンスグループ/SilverBell Dance Group of Performing Artists(カンボジア)
・オマ・ガムラン/Omah Gamelan(インドネシア)
・十一日町えんぶり組(青森県八戸市)
・大槌虎舞協議会(岩手県大槌町)
・中野七頭舞保存会(岩手県岩泉町)
(2)サポートアーティスト
・構成、演出:前川十之朗(演出家、作曲家)
・篠 笛:大部仁(尺八・篠笛奏者、製作家)
・太鼓、歌:佐藤公哉(音楽家、作曲家、歌手)
(3)サポートコーディネーター
・進 行:小岩秀太郎(全日本郷土芸能協会)、武藤大祐(群馬県立女子大学文学部美学美術史学科准教授)
(4)創造交流
①国内団体調査・収集 (国内団体) 5月21日〜29日/八戸市十一日町屯所、岩泉町小本津波防災センター他
②国内3団体会合 5月30日/宮古市民文化会館
③海外団体調査・収集 6月1日〜6月7日/zoom
④ふえLab1創造交流(オンライン国際交流)6月13日/大槌町文化交流センターおしゃっち
⑤海外2団体代表者オンライン会議  6月27日/zoom
⑥ふえLab2 創造交流(オンライン国際交流)7月18日/大槌町文化交流センターおしゃっち
⑦海外2団体映像制作   7月19日〜8月7日
⑧海外2団体映像の編集  8月9日〜8月22日
⑨交流成果発表収録
『髪長姫』 ~ アジアが紡ぐ笛ものがたり~(東京2020 NIPPONフェスティバル 共催プログラム)  
https://sanfes.com/contents/kaminagahime       
日程:9月5日(日)
会場:陸前高田市民文化会館 奇跡の一本松ホール
⑩配信日:9月12日(日)

      

髪長姫~アジアが紡ぐ笛ものがたり~ ポスター

2 三陸×アジア オンライン&トークセッション

三陸沿岸の市町村を舞台に、アジアの芸能団体が三陸の芸能団体や学校などを訪ね、体験交流などを予定していましたが、コロナ禍の影響により、オンラインでの交流やトークセッションなどを実施しました。
開催日程:2021年12月17日(金)〜19日(日)

企画1 三陸×アジア「ふえLab」オンラインセッション
ペア(一対一)でお互いのあゆみや背景を語り合い、芸能、笛を軸に交流を行いました。
1.開催日程:2021年12月17日(金)
開催場所:大槌町文化交流センター“おしゃっち”エントランス
参加団体:大槌虎舞協議会 、ライオンダンス
2.開催日程:2021年12月18日(土)
開催場所:大槌町文化交流センター“おしゃっち”エントランス
参加団体:中野七頭舞保存会 、 オマ・ガムラン
3.開催日程:2021年12月19日(日)
開催場所:八戸市長根屋内スケート場(YSアリーナ八戸)多目的室
参加団体:十一日町えんぶり組 、シルバーベルダンスグループ

企画2 トークセッション「ふえLab」『髪長姫』を振り返って、今後の展望
企画を終えて互いの感想、今後の展望などをオンラインで語り合いました。
開催日程:2021年12月19日(日)
開催場所:メイン会場:八戸市長根屋内スケート場(YSアリーナ八戸)多目的室
中継会場:大槌町中央公民館大会議室、岩泉町 小本津波防災センター

企画3 記録集「三陸×アジア、未来へ」
三陸国際芸術祭2014-2021の概要、関係者や海外参加団体からのメッセージ等を集めた記録集を作成しました。
初回部数500部

Ⅲ 令和3年度戦略的芸術文化創造推進事業

1 三陸芸能短期留学(アーティスト・イン・レジデンス(A.I.R))

三陸地域の新たな文化体験事業の開発を目的に、国内外から芸能を習う芸術家を集める三陸芸能短期留学事業。昨年同様コロナ禍の状況を鑑み、オンラインで芸能体験を開催しました。
開催日程:2022年1月29日(土)19:30~21:00
開催場所:大槌町文化交流センターおしゃっち(大槌町)
参加講師:臼澤獅子踊(大槌町)20名
参加者: 9名

開催日程:2022年1月30日(日)10:00~11:00
開催場所:大槌町文化交流センターおしゃっち(大槌町)
参加講師:錦町青年会(釜石市)18名
参加者: 5名

開催日程:2022年3月21日(月・祝)10:00~11:30
開催場所:鮫町生活館(八戸市)
参加講師:角浜駒踊り(洋野町)15名
参加者: 5名 

開催日程:2022年3月21日(月・祝)14:00~15:30
開催場所:鮫町生活館(八戸市)
参加講師:重地えんぶり(八戸市)25名
参加者: 4名

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