三陸国際芸術祭2019<秋プログラム> 

三陸国際芸術祭

https://sanfes.com/2019_20/programs/intro/fall

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三陸国際芸術祭は前期<秋プログラム>として2019 年10 月26 日〜11 月4 日を実施し、インドネシアよりバロンダンスを招へいし、国内のガムラングループ及び三陸の芸能3 団体との共同作品「シシの系譜」を制作し、大槌町にて発表を行いました。

作品制作以外にも、大船渡市「黄金けせん」出演、キャッセンでの「バロンダンスとガムランの夕べ」、山田町立轟木小学校・久慈市立夏井中学校にて生徒たちとの芸能交流、八戸では「マチニワ」「南部会館」での上演を行い、各地で地元の方々との交流を行い高い評価を得ました。なお、陸前高田市と岩泉町のプログラムは、開催直前に台風19号により、開催地である沿岸各地が被災し、両プログラムが中止されました。

インドネシアと国内団体による国際交流メンバー 

<バロンダンス> <トゥラン・ブーラン>

<バロンダンス>イ・マデ・マハルディカ、デワ・グデ・グナ・アルタ(インドネシア・バリ島)

<バリ舞踊>小泉ちづこ(横浜)

<ガムラン演奏>イ・デワ・プトゥ・ライ(バリ島)トゥラン・ブーラン:櫻田素子 イ・クトゥッ・スワルダナ 小原眞巳 田中沙織 丹野幸枝 根岸久美子 伏木香織 藤田栄子 渡辺泰子 足立真理子 佐々木典子(横浜)

 陸前高田プログラム (台風の為中止)

◆10 月26 日(土) 習いに行くぜ! 三陸へ!!

――陸前高田と芸能体験と民泊を通じて、集落に宿泊し、その土地の芸能と生活文化を体験するプログラムを企画しました

 大船渡プログラム 

◆10 月27 日(日) 10:00~ 黄金けせん!民俗芸能part5

―気仙と呼ばれる大船渡市、陸前高田市、住田町から8団体、そして仙台市から2団体、さらにインドネシアからバロンダンスも出演しました。アジアと三陸の芸能って意外と似ている!?そんな面白さも感じられました。

◆10 月27 日(日)  会場:大船渡市民文化会館・リアスホール

10:00~ 開会

10:10~ 子通鹿踊(大船渡市)

10:30~ 白浜剣舞(大船渡市)

10:50~ 挨拶・来賓紹介

11:00~ 甫嶺獅子舞(大船渡市)

11:20~ 上谷刈鹿踊(仙台市泉区)

11:40~ 只出おどり(陸全高田市)

12:00~ 高瀬鹿踊(住田町)

12:20~ 休憩

12:40~ バロンダンス&トゥーラン・ブーラン(インドネシア・バリ島)

13:00~ 菅生田植踊り(大船渡市)

13:20~ 永浜鹿踊(大船渡市)

13:40~ 門中組虎舞(大船渡市) 14:00~ 閉会

◆10 月27 日(日) 17:00~ 
インドネシア・バリ島から~バロンダンスとガムランの夕べ

―ガムランの音色に包まれてバリ舞踏のバロンダンスが繰り広げられました。大船渡に一夜限りのバリナイトが出現しました。

◆10 月27 日(日)  会場:キャッセン大船渡・モール&パティオ千年広場

17:00~ <ガムラン演奏> メンバー紹介・ガムランの紹介
  楽器の名前・ガムラン音楽の成立・セッションの仕方など

17:30~ 休憩

18:00~ <バリ舞踊の上演>バリ舞踊の紹介
  型・特徴・バリ舞踊の習い方・ガムランとのセッションの行い方など

18:30~ 休憩

19:00~ <バロンダンスの上演>バロンダンスの紹介
  どのような時に踊られるか・ダンスの仕組み・いくつかの動きを披露

19:30~ <触れてみる>
  みんなでガムラン、バロンに触れてみよう  20:00~ 終了

 岩泉プログラム (台風の為中止)

◆10 月27 日(日) 七頭舞の里おもと鮭まつり 


――全国からも注目される「七頭舞」の聖地、岩泉町小本に、七頭舞4団体が集うプログラムを企画しました。

 山田プログラム 

◆10 月29 日(火) バロンダンス体験・演舞交流会

―白石神楽を伝承する轟木小学校を、バロンダンスのメンバーが訪問しました。ライブ配信も行われました。

◆10 月29 日(火) 会場:山田町立轟木小学校

10:00~ 開会式

10:45~ 各芸能団体披露(鶏舞、バロンダンスなど)

11:30~ 芸能体験

12:00~ 閉会式

 久慈プログラム 

◆10 月30 日(水) 夏井大梵天神楽×バロンダンス

―夏井中学校は夏井大梵天神楽を伝承しています。前回に続いての訪問で、互いの芸能を披露し教え合うなかで、言葉の壁を越えて不思議なつながりが生まれる瞬間をご覧いただきました。

◆ 10 月30 日(水) 会場:久慈市立夏井中学校

13:55~ 第1部開始(体験交流)

15:00~ 第2部 演舞交流会(一般公開)開会の言葉

15:05~ 教育長ご挨拶 

15:10~ バロンダンス披露

15:25~ 夏井中生+バロンメンバーでバロンダンス演舞

15:35~ 夏井中生+バロンメンバーで神楽演舞

15:45~ 閉会の言葉

 大槌プログラム 

◆11 月2 日(土) 国際共同制作芸能 「シシの系譜/その先に」

―日本やアジアの国々には「シシ」にまつわる芸能が数多く存在します。現在の「シシ」の踊りから、根源的なつながりや相違点に触れる国際共同制作芸能「シシの系譜/その先へ」を上演しました。

14:10~ 第一部「シシの系譜/その先へ」上演  (会場:大槌町御社地公園)

15:15~ 第二部 バロンダンス、ガムランを体験(会場:大槌町文化交流センター)

16:15~ 第三部 トーク&ディスカッション  (会場:大槌町文化交流センター)

17:00~ 終了

「シシの系譜」出演団体及び出演者

<大槌町> 臼澤鹿子踊保存会、大槌町虎舞協議会、吉里吉里大神楽保存会

<インドネシア・バリ島> バロンダンス&トゥラン・ブーラン

 八戸プログラム 

◆11 月3 日(日・祝)  14:00~16:00 習いに行くぜ!三陸へ!! ―八戸で神楽体験編―

―八戸市白銀地区に伝わる「白銀四頭権現神楽」の踊りやお囃子を体験しました。身体を動かしながら、観るだけでは得られない神楽の魅力に出会いました。

会場:白銀公民館 出演:白銀四頭権現神楽

◆11 月3 日(日・祝) 18:00~21:00 カドヅケ×商店街

―商店の商売繁盛や、居合わせたみなさんの無病息災を願う門付け(カドツケ)を芸能団体と現代パフォーマーが新たなアプローチで展開しました。

会場:八戸市中心商店街の横丁周辺

出演:白銀四頭権現神楽、法霊神楽、バロンダンス&トゥラン・ブーラン、日比野桃子

◆11 月4 日(月・祝) 13:30~16:30 南部会館公演

―約350年前、八戸城の二の丸の一角であった「南部会館」で、八戸市内の芸能3団体とバロンダンスがそれぞれの舞を披露しました。

会場: 南部会館(八戸市内丸)

出演:白銀四頭権現神楽、法霊神楽、左比代虎舞、バロンダンス&トゥラン・ブーラン

〚 アンケート抜粋 〛

<バロンダンスとガムランの夕べ>

■ はじめて見ましたが、音がきれいで引き込まれました。また見たいので、ぜひ大船渡に来てください。(40 代女性)

■ 楽器、舞踏、バロンの三部構成で、見るだけでなく実際に体験できたことで参加した感がよかった! (50 代男性)

■ インドネシア・バリの音楽の音色(ガムラン)に心が平安な気持ちになった。(60 代女性)

<シシの系譜>

■ 秋の暖かな日差しをあびながら森の声を聴くという企画。ローカルの宝大切にしたい文化です。 (70 代女性)

■ バリ島の芸能と大槌の郷土芸能が違和感なく融合すると思わなかった。とても良質なイベントでした。出演者の皆様ありがとうございました。(70 代女性)

■ 最後の大集合がとても良かったです。1つ1つ別な団体が1つになったところが特に素晴らしかったです。 (70 代男性)

<南部会館公演>

■ 地元の神楽や伝統芸能を一度に見られて満足です。インドネシアの踊りは、日本と表現が違うことに驚きました。いいものを見ることができました。(70 代女性)

■ 若い世代の人たちが一生懸命演じていてとても感動しました。これからも大変だとは思いますが、絶えることのないようにずっと続けていってくださるよう祈っています。(70 代女性)

■ 解説していただいて、より理解して楽しめました。子連れでも入場できて、ありがたかったです。子供も集中して楽しんでいました。(30 代女性)

<主 催> 国際交流基金アジアセンター、三陸国際芸術推進委員会

<助 成>さんりく基金、損保ジャパン日本興亜「SOMPO アート・ファンド」(企業メ

セナ協議会 2021 Arts Fund)

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