三陸国際芸術祭2017

三陸国際芸術祭

https://sanfes.com/2017/

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実施場所:大船渡駅周辺、大船渡市越喜来・越喜来漁港、八戸市種差海岸芝生地 岩手県大船渡市大船渡町字茶屋前、岩手県大船渡市三陸町越喜来浪板1、青森県八戸市大字鮫町字棚久保

大船渡プログラム

開催日:2017年8 月 11日(金・祝)〜12 日(土) プレ・イベント 2017年8 月 5 日(土)~8 月 10 日(木) クロージング・
パーティ2017年 8 月 13 日(日) 会場:大船渡駅周辺地域
出演:チルボン仮面舞踊(インドネシア)、バジャウ族伝統舞踊(マレーシア)、黒森神楽(岩手県宮古市)、金澤神楽(岩手県大槌町)、鮫神楽(青森県八戸市)、仰山流笹崎鹿踊り(岩手県大船渡市)、門中組虎舞(岩手県大船渡市)、赤澤鎧剣舞(岩手県大船渡市)、女川港大漁獅子舞まむし(宮城県女川町)、小細浦熊野大権現(岩手県大船渡市)、地の森権現(岩手県大船渡市)、岩手県立岩泉高等学校 中野七頭舞(岩手県岩泉町)、和太鼓+ダンスユニット<まだこばやし>(東京都)、大東京舞踊団(東京都)、さんりぐのめぐさめんこアイドル・大船トリ子(滋賀県)、dance crew いがったんたら(岩手県釜石市)、中山貴踏(福島県郡山市)、愛和気(宮城県仙台市)、パミールの花(岩手県花巻市)、パーツ パフォーミング アーツ(東京都)、井上信太(京都府)、マニシア(福岡県)
来場者数:約15,000人


2017年に本格的にまちびらき(津波被災商店街が本設として改めてオープン)した大船渡駅周辺地域をメイン会場に開催。新しい町、かさ上げした土地で、三陸地域やアジアのそれぞれの地域で脈々と受け継がれてきた芸能の演舞が行なわれた。会場となった商業エリアでは、3月から美術ワークショプを開催し、地域の子どもたちが会場の装飾づくりを行なうなど、まちと関わる機会をつくってきました。


[三陸国際芸術祭 in 八戸]
開催日:2017年8月 19 日(土) 会場:三陸復興国立公園種差海岸天然芝生地 (大雨のため、南浜公民館へ変更)
出演:チルボン仮面舞踊(インドネシア)、高舘駒踊(青森県八戸市)、鮫神楽(青森県八戸市) (公民館での開催となり、仰山流笹崎鹿踊りが出演キャンセル)
来場者数:約300人
2016年に引き続き2回目の開催となった八戸公演。大雨のため、公民館での開催。日常的な場でアジアと地元の郷土芸能の競演は目新しく、館内は熱気にあふれた。


(連携プログラム)
[第42回三陸港まつり]
開催日:2017年8月16日(水)
会場:大船渡市越喜来漁港
(大雨のため、大船渡市立三陸公民館へ変更) 出演:チルボン仮面舞踊(インドネシア)、川原鎧剣舞、浦浜念仏剣舞、吉浜鎧剣舞、崎浜念佛剣舞、金津流浦浜獅子躍(以上、大船渡市)、上村獅子方若連中(富山県)
来場者数:約300人 主催:三陸港まつり実行委員会


連携プログラムである三陸港まつりは、住民による手づくりのお祭り。チルボン仮面舞踊が出演し、国際的な交流も行なうお祭りとして定着してきた。今年は震災後はじめて漁港での開催予定だったが、大雨のため、公民館での開催となった。

芸術祭を終えて
2017年度は、開催期間を通じて台風、大雨となり、対応に苦慮した。それでも、多くの方にご協力、ご参加いただき、「三陸国際芸術祭」ならではの、郷土芸能の発信と、アジアと三陸の芸能の交流、地域の方々とともにまちをつくる試みなどを行なうことができた。 今年のメイン会場となった大船渡駅周辺地域。本格的なまちびらきが行なわれたとはいえ、なにも建っていないかさ上げ地もある。日々変わりゆくまちなかで、はるか昔から継承されてきた郷土芸能の演舞。芸術祭をきっかけに、今の三陸を見ていただくことができたなら、ひとつの地域貢献が成し遂げられたのではないかと思う。

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