三陸国際芸術推進委員会
設立趣旨書

三陸地域には数多く郷土芸能が伝承されており、世界に誇る日本文化として今も息づいています。

2014年よりはじまった三陸国際芸術祭は、国内外へ郷土芸能の魅力を発信すると共に、アジアの芸能や現代の芸術との交流の機会を設けてきました。4年間の開催を通じて、三陸を訪れた国内外の観光客や芸術家の多くが、郷土芸能の質の高さと豊かさに驚き、魅了されました。

東日本大震災津波で甚大な被害を受けた沿岸各地では、それぞれの郷土芸能や祭りが復活を果たし、「心の復興」や「コミュニティの再生」に大きく寄与しています。三陸を訪れた人々からも、郷土芸能の魅力や地域コミュニティにおける役割が再認識され、大きな注目を集めはじめています。郷土芸能の魅力に惹かれ、移住する若者や、短期移住をしながら郷土芸能を習う外国人の芸術家等も見受けられるようになりました。

しかしながら郷土芸能が持つ可能性の大きさに対して、郷土芸能の後継者、国内外への情報発信、東北全体に共通する⻑期滞在旅行者やインバウンドへの対応力など、課題も見受けられます。

こうした可能性と課題を踏まえ、地方公共団体と⺠間団体が連携し、国際的な視野に基づいた郷土芸能・文化芸術活動の推進を三陸広域で図るため、三陸国際芸術推進委員会を設立します。

本委員会では、東日本大震災で被災した三陸地域の郷土芸能や文化芸術の魅力を活かした創造的な復興を目指し、三陸国際芸術祭をはじめとした新たな企画開発事業や国内外への情報発信事業、その効果を促進するための多様な事業を三陸広域で展開します。本事業を通じて、交流人口並びに定住人口の拡大を促進し、郷土芸能の継承及び新しい社会的・経済的価値の創出の契機とすると共に多様な地域施策との連携を行い、持続可能な地域づくりに寄与します。

2018年11月5日 三陸国際芸術推進委員会発起人

三陸鉄道株式会社 代表取締役社⻑ 中村一郎
特定非営利活動法人いわてアートサポートセンター 理事⻑ 坂田裕一
特定非営利活動法人ジャパン・コンテンポラリーダンス・ネットワーク 理事⻑ 佐東範一

構成団体

<推進委員会>
下記市町村長及び民間団体代表を推進委員として構成される。

八戸市、階上町、洋野町、久慈市、普代村、田野畑村、岩泉町、宮古市、山田町、大槌町、釜石市、大船渡市、陸前高田市、住田町、岩手県(県北広域振興局、沿岸広域振興局)、三陸鉄道株式会社、公益社団法人全日本郷土芸能協会、特定非営利活動法人いわてアートサポートセンター、特定非営利活動法人ジャパン・コンテンポラリーダンス・ネットワーク

委員長  中村一郎(三陸鉄道株式会社 代表取締役社長)
副委員長 山本正德(宮古市長)、戸田公明(大船渡市長)

<運営委員会>
上記、市町村長・民間団体代表から任命された各公共団体・民間団体の運営委員、及び次の民間団体代表により構成される。

みんなのしるし合同会社、東北文化財映像研究所、特定非営利活動法人震災リゲイン、合同会社imajimu.

推進事業

目的

本委員会では、東日本大震災で被災した三陸地域の郷土芸能や文化芸術の魅力を活かした創造的な復興を目指し、三陸国際芸術祭をはじめとした新たな企画開発事業や国内外への情報発信事業、その効果を促進するための多様な事業を三陸広域で展開する。
本事業を通じて、交流人口並びに定住人口の拡大を促進し、郷土芸能の継承及び新しい社会的・経済的価値の創出の契機とすると共に、多様な地域施策との連携を行い、持続可能な地域づくりに寄与することを目的とする。

事業1 企画開発事業

事業の目的に即し、三陸国際芸術祭の開催を核として、三陸広域の郷土芸能を活かしたモデル事業を企画開発する。
(三陸国際芸術祭の開催、企業研修の受入、郷土芸能体験ツアーの開発、アーティスト・イン・レジデンスの実施、等)

事業2 情報発信事業(国内外)

各市町村、関係機関、教育機関等と連携し、三陸広域の郷土芸能に関する情報を集約・記録・保存すると共に、多言語化も検討し、国内外に発信できるよう整備する。情報発信は、各種媒体(インターネット、紙媒体等)の活用、各地域の観光拠点との連携等を通じ実施する。三陸広域に息づく郷土芸能の価値、並びに三陸国際芸術祭はじめ三陸広域の郷土芸能を文化資産として活用する一連の取組を国内外に広め、三陸広域の魅力向上に寄与する。
(三陸広域の郷土芸能マッピング、郷土芸能情報の多言語化、郷土芸能専門サイト構築、観光拠点での情報発信ツールの開発、等)

事業3 効果促進事業

事業1で企画開発された三陸広域の郷土芸能を活用したモデル事業の継続的発展、及び事業2で集約・整備された情報を活用するための取組を各地域で個別に実施し、地域の郷土芸能(団体)の活性とモデル事業の定着に寄与する。
(三陸地域でのモデル事業の実施コーディネート、観光拠点での情報発信のためのコーディネート、等)

構成団体(市町村)位置図

実施体制

三陸国際芸術推進委員会は、各構成団体の推進委員で構成する「推進委員会」、構成団体の運営委員及び非構成団体として参加する団体の運営委員と、事務局、プロデューサー、アドバイザー及び顧問等で構成する「運営委員会」をもって各種事業を実施する。「推進委員会」は事業方針を定め、「運営委員会」は事業推進を担う。