小白浜虎舞

こじらはまとらまい

kojirahama Toramai

所在地 : 岩手県釜石市 唐丹町

種別 : シシ芸

唐丹の「三嶋の虎舞」というのは、囃言葉に「三嶋の虎舞はね虎舞一杯のまねば気がすまねェ・・・」とあるところから「三嶋の虎舞」とも称され、極めて勇壮な虎舞です。
現在釜石市内には、新旧合わせると相当な虎舞の数になっていて、各域に普及しています。
しかし、その虎舞のいずれもが、何時からの伝承であるかというと、近年分かれて独立していったものの他は、判然とした資料がなく系譜の根元的なものはわかっていない。
虎舞の踊りの内容は共通したものがあるとはいいながら、現在ではそれぞれ相違した踊り方になっているものもある。
ただ、虎舞のなかに「和藤内云々・・・」と出てくるのは、『国性爺合戦(こくせんやがっせん)』の「千里ケ竹」の幕物を舞踊化したものともいえます。
唐丹の「三嶋の虎舞」の場合は。「はね虎舞」と「笹ばみ」からなっている。
1.はね虎(三嶋の虎)
虎振りは終始虎頭と胴を低く地面にすりつけて、敵にたち向い、一小節に一回、はねる踊りを入れて舞う。また逸る虎は急調子に猛然と踊り出し、始終左右に大きく振って踊り猛る前にたちふさがって舞う。
2.笹ばみ
虎が獲物を襲う時の本姓を舞として囃立て、揺れる笹を獲物としていどみ、飛びかかり、逃げ場を失い、うずくまる獲物に襲いかかる勇姿を右廻りに三度振り廻し、観念させる舞。
囃は、はね虎と同じ。