三陸芸能短期留学2022
(アーティスト・イン・レジデンス)

国内外の現代芸術家等が三陸で郷土芸能を学びながら、自身の創作活動等行うアーティスト・イン・レジデンス・プログラム(A.I.R.)。1週間、三陸沿岸の指定地域に滞在し、日中は自身の創作活動等を行いながら、夜間に現地伝承者から芸能を習います。

今年度の参加者が決定しました。

期間① 滞在期間:2022年11月11日(金)―18日(金)
滞在先:青森県八戸市/階上町
習う芸能:八戸市:鮫神楽 /階上町:平内鶏舞

赤丸急上昇(赤松美智代・丸山陽子)(松山)・コンテンポラリーダンス:山育ちの赤松美智代+海育ちの丸山陽子、二人あわせて「赤丸急上昇」活動拠点は愛媛県。対照的な二人は、性格も好きなものも真反対。そんな二人がバトルしながら絶妙な感覚で生み出す世界は単純・明快、だけどなぜか心温まる赤丸ワールド。DANSPACE PROJECT (NY)、在広州日本国総領事館、国際交流基金主催「踊りに行くぜin 中国」(北京・広州)他Indonesia等、国内外30都市以上で作品を上演してきた。別府現代芸術フェスティバル、札幌コンカリーニョセレクション、神戸db「コンテンポラリーダンス@西日本版」、三陸国際芸術祭、青森県八戸市「酔っ払いに愛を」出演等。2021年、新作「廻」制作開始

長谷川暢(東京)・ダンス/和太鼓プロフィール:09年和太鼓奏者として活動開始。12年よりCo.山田うんにダンサーとして所属。客演としても国内外の舞踊公演、日生劇場ミュージカル等に出演。Hokuriku Dance Festival即興パフォーマンス演出や、テーマソング制作など活動は多岐に渡る。日本人の身体と共存する舞踊として地域芸能をリサーチ。太鼓等の楽器演奏とダンス、双方の身体技法を融合させた表現と在り方を模索中。18年「なるほど」で北海道ダンスプロジェクト「新たなる挑戦」NEXT ONE賞受賞。19年和太鼓+ダンスユニット<まだこばやし>設立。太鼓演奏とダンスを全員が兼任するパフォーマンスで活動中。 

 

期間② 滞在期間:2022年11月21日(月)―28日(月)
滞在先:岩手県山田町/大槌町
習う芸能:山田町:愛宕青年会八木節 /大槌町:臼澤鹿子踊

四戸賢治(ベルリン)・ダンス:岩手県滝沢村出身。日本大学芸術学部演劇学科洋舞コース卒業後に同大学院芸術学研究科に進学。2015年に海外派遣奨学生としてドイツのフォルクヴァング芸術大学舞踊科に入学。卒業後はノイエ・タンツ、タンツテアター・エアフルトなどに出演。現在はデュッセルドルフを拠点にフリーランスとして活動中。自ら振付家として、2018年ケルン国際ソロデュオフェスティバルにて最優秀新人賞、続く2019年ブダペストで最優秀作品賞と観客賞をW受賞するなこれまで世界15ヵ国40都市以上から招聘される。地元の岩手日報新聞社に不定期コラム「世界は今」を掲載し、国内外問わずダンスを広く人々に伝える活動を展開している。

大月侑(東京)・ダンス(ジャズ / コンテンポラリー):福島県出身。お茶の水女子大学芸術・表現行動学科舞踊教育学コース卒。4歳よりジャズダンスを始め、大学入学をきっかけにコンテンポラリーダンスに出会う。上京以降は松田鼓童にジャズダンスを師事。中高時代に、都市と地方のダンス環境の差に悩んだ経験から、「ダンスにおける地域格差をなくすこと」を生涯の目標とし、舞台出演や作品創作を行なっている。2021年10月より、東京・大久保のBroadway Dance Centerで講師を務める。ダンス以外の分野では、登坂倫子にスコットランド発祥のヴォイスワーク「リンクレイターヴォイス」を師事し、2021年3月に基礎コースを修了。

 

期間③ 滞在期間:2023年1月9日(月)―16日(月)

    滞在先:岩手県野田村 習う芸能:「大黒舞」「なもみ」

    *毎年1月15日に行われる伝統行事「小正月行事」に参加していただきます。

柴田智之(札幌)・演劇:2000年より創作活動をはじめる。絵画・陶芸制作と個展。楽曲制作とライブ。身体表現での上演。戯曲制作/演出/自主公演・客演を繰り返し上演。自他作品を企画・上演・プロデュースするなど、ひとつの役割や表現方法に捕らわれない活動を展開し続けている。2019年より創作活動を抑え飛躍を希望し、作業療法士資格を得る夜間学校に入学。2022年、作業療法士国家試験合格、卒業。OT資格を得て活動を再開。俳優/アーティスト・介護福祉士/児童指導員として、札幌市の端、森の中に自宅兼アトリエを構え、福祉と創作の兼業で生活しきたが活動の再開を機にこれまでの経験を統合した創作を希望し独立。再スタートする。

芸能団体の紹介

令和4年度戦略的芸術文化創造推進事業
三陸国際芸術推進事業2022
三陸芸能短期留学(アーティスト・イン・レジデンス)
参加者募集

三陸沿岸地域は世界でも類を見ない芸能の宝庫です。青森・岩手・宮城の三県だけで、2,000以上の郷土芸能の団体が存在していると言われ、踊りや衣装も各地でバラエティに富み、芸術性も高く魅力的です。本事業は、国内外の現代芸術家等が三陸で郷土芸能を学びながら、自身の創作活動等行うアーティスト・イン・レジデンス・プログラム(A.I.R.)です。1週間、三陸沿岸の指定地域に滞在し、日中は自身の創作活動等を行いながら、夜間に現地伝承者から芸能を習います。

1 )募集人数

5人

2 )レジデンス期間・地域・習う芸能

下記の3つの期間(7泊8日)から選んでいただきます。
期間①②は、それぞれの地域にアーティスト1名づつ滞在しますが、両方の地域の芸能を習います。
期間③は、小正月までの1週間滞在し、2つの芸能を習います。

期間①

2022年11月11日(金)―18日(金)
滞在先:青森県八戸市または階上町
習う芸能:
八戸市:鮫神楽 11日(金)12日(土)、13日(日)
階上町:平内鶏舞 13日(日・夜)、14日(月)、15日(火)

期間②

2022年11月21日(月)―28日(月)
滞在先:岩手県山田町または大槌町
習う芸能:
山田町:愛宕青年会八木節 21日(月)、22日(火)、23日(水・祝)
大槌町:臼澤鹿子踊 25日(金)、26日(土)、27日(日)

期間③

2023年1月9日(月)―16日(月) 滞在先:岩手県野田村
習う芸能:「大黒舞」「なもみ」
*毎年1月15日に行われる伝統行事「小正月行事」に参加していただきます。

3 )参加アーティストへのサポート内容

  1. 滞在アーティストサポート金 10,000円x7日、合計70,000円(税込)
  2. 交通費 居住地域―滞在先までの往復交通費を支給
  3. 宿泊費 7泊分の滞在場所を提供します。
  4. 芸能を習う費用: 主催者でカバーします。
  5. それぞれの創作活動が行える場所の提供
  6. 滞在先での宿泊所から芸能を習う場所(稽古場)までの移動は、主催者側でカバーします。

*滞在先によって、それぞれ状況は違いますので、可能な限り快適に過ごせるように、サポートします。

4 ) 活動内容

郷土芸能を習う芸能短期留学プログラムに参加のほか、各地で、それぞれの創作活動が行わる稽古場などを用意します。最終日に簡単な成果発表を行っていただくことを計画しています。

5 ) 応募条件

6 ) 応募方法 (応募〆切8月21日(日)24:00)

*上記とは別に、メール(air@sanfes.com)あてに下記の写真、書類を添付でお送りください。件名に「三陸芸能短期留学AIR応募」とご記入ください。

【添付】①写真(滞在者のプロフィール写真)/②活動履歴等(A4用紙1枚以内|作品の写真や映像資料のURL等があれば記載ください)/

7 ) 募集期間

2022年7月20日(水)~8月21日(日)24:00

8 ) 選考方法

選考委員
佐東範一(三陸国際芸術祭プロデューサー/NPO法人JCDN代表)
今川和佳子 (三陸国際芸術祭八戸プログラムディレクター/PROA LLC.代表)
小岩秀太郎(公益社団法人全日本郷土芸能協会/東京鹿踊代表)
坂田雄平(三陸国際芸術祭総合ディレクター/宮古市民文化会館プロデューサー)
前川十之朗(三陸国際芸術祭A.I.R.ディレクター/みんなのしるし合同会社代表)
他、各自治体の担当者など

9 ) その他の事項

10 )Q&A

Q1:芸能を習う時間はどの程度ですか?
1日2時間程度とお考え下さい。芸能を習う体験は、芸能団体の日常的な練習や活動に参加するという形式となります。受け入れの芸能団体によっては1日おきの体験になる場合もございます。特別な講座やスクールのような形ではありませんので、芸能団体によって受け入れ状況が異なることを、予めご了承の上、お申し込みください。

Q2:自分たちの作品制作を行う稽古場は、どのようなところを使えますか?
近隣の公民館や集会所、または芸能を習う伝承館の昼間の時間の利用を検討しております。
レジデンスの期間・場所などが決まりましたら、最適な会場を手配いたします。

11 )芸能を習うにあたって知っておいていただきたいこと。

*郷土芸能は、氏神に奉納すること、先祖を供養すること、死者を弔うこと、家内安全・地域の繁栄を願うことなど様々な思いを持って各地域、各地区で大切に大切に伝承されてきた芸能です。以前は地区以外の人に教えたり、伝えることはありませんでした。しかし時代の流れの中で、少しづつ外の人を受け入れていただける団体もでてきました。

2014年三陸国際芸術祭が始まりましたが、その前年2013年から「習いに行くぜ!東北へ!!」という、三陸の郷土芸能を習うプロジェクトを始めました。始めるときには、本当に教えていただけるのか、不安しかありませんでした。しかしひとつの芸能団体で受け入れていただけることになり、そこからすべての今の活動が始まっています。郷土芸能を大切に伝承されてきた方々に敬意をもって参加される方を受け入れたいと考えています。

参考サイト:三陸国際芸術推進委員会アーカイブ https://sanrikuarts.com/archive/

*過去の芸能短期留学のレポートも掲載しています。

問い合わせ先(基本的にメールでお問い合わせください)

三陸国際芸術推進委員会/芸能短期留学(AIR)事務局
〒022-0003 岩手県大船渡市盛町字木町6-4
TEL 0192-47-5123 FAX 0192-47-5125
E-MAIL: air@sanfes.com

文化庁・令和4年度戦略的芸術文化創造推進事業

主催:文化庁、三陸国際芸術推進委員会
共催:八戸市、階上町、洋野町、久慈市、野田村、普代村、田野畑村、岩泉町、宮古市、山田町、大槌町、釜石市、大船渡市、陸前高田市、住田町、三陸鉄道株式会社、公益社団法人全日本郷土芸能協会、特定非営利活動法人いわてアートサポートセンター、特定非営利活動法人ジャパン・コンテンポラリーダンス・ネットワーク
協力:特定非営利活動法人震災リゲイン、合同会社imajimu、東北文化財映像研究所、みんなのしるし合同会社