片岸虎舞
かたぎしとらまい
Katagishi Toramai
団体名 : 片岸虎舞保存会
所在地 : 岩手県釜石市 片岸町
種別 : シシ芸
片岸虎舞は、江戸時代中期、近松門左衛門の人形浄瑠璃に端を発し、江戸歌舞伎で上演された「国姓爺合戦」の劇中「千里ガ竹」の場に、和藤内の虎退治の場面があるが、それを風流舞の「虎踊り」とされたものが「虎舞」となったと伝えられている。虎の勢いのよい仕草とテンポの速い囃子が虎の勇壮な舞と合わせて、山田方面の大沢より伝播し近郷に広がった踊りとされている。
片岸で虎舞が始められておよそ200余年になると言われているが、確証はない。しかし、片岸に現在も伝わる大太鼓の銘書に文化年間の記銘があり、このことから江戸時代末期には、すでに踊られていたことが知られる。