松倉太神楽

まつくらだいかぐら

Matsukura Dai-Kagura

所在地 : 岩手県釜石市

種別 : 神楽

松倉の太神楽は現在の甲子町松倉が今から約400年前(慶長16年3月7日「野田家文書」)に、南部藩大槌代官所支配の頃、町屋敷として駅場となった年代以降の流通交易の賑繁期に当地の松倉権現祭礼などに、盛岡七軒町から芸能者の来訪があったと古老が伝え聞いています。それだけに松倉の太神楽はその頃に伝承されたものと考えられています。一説には栗林沢田太神楽や洞泉太神楽と同一系統と伝えられています。
その後、明治・大正から昭和の10年代までは、松倉地区の祭典や地区内の婚礼の場合には婚家に舞を捧げたほどでしたが、第2次世界大戦を境に衰退の一途をたどり、躍り手も二人のみとなり、ほとんど復活困難かと思われていましたが、戦後の昭和50年代に町内会活動の一環として、郷土芸能を通じて青少年の健全育成を願い、世代間交流も含め、小中学校の児童生徒たちに学校協力を得て、町内会が中心となって後継者育成に努力しています。