花露辺海頭荒神太鼓

けろべかいとうあらがみだいこ

Kerobekaito Aragami-daiko

所在地 : 岩手県釜石市

種別 : ⾳楽

海頭荒神太鼓は唐丹町花露辺に鎮座する「海頭荒神神社」から、その名を取ったもので、今から約30年ほど前に唐丹町片岸に鎮座する「天照御祖神社」の三年大祭(現在の釜石桜まつり)に花露辺地区の青年会が中心となって「馬鹿ばやし」というリズムを基礎として創作を重ね、昭和57年に現在の5部構成をもって演奏するようになりました。
第一部「そろい太鼓」、第二部「荒神太鼓」、第三部「御祝太鼓」、第四部「大漁太鼓」、第五部「みだれ太鼓」からなっています。
第二部「荒神太鼓」は、この太鼓の演奏には欠かせない太鼓で、その名のとおり「海頭荒神神社」の神前において打つ手全員が心を一つにし、真正を誓い、神々に対する感謝と大漁、安全航海を祈願している様子を鮮やかなバチさばきで表現しています。
第四部「大漁太鼓」は、無事漁を終え大漁満船し、満艦飾に船体を包んで入港した船が船頭の音頭で大漁を喜び賑やかな荷揚げをしている様子を表現しています。
第五部「みだれ太鼓」は「みだれ打ち」ともいわれ、この太鼓のクライマックスです。大漁し、無事に入港して荷揚げを終えた男衆が酒席に集まり、賑やかに宴会を繰り広げている様子を表現しています。
最高調に達したところで船頭が飛び出し、次の航海での大漁と安全を祈り打ち止めとなります。(昭和61年  第8回郷土芸能祭パンフより)